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うなぎ

e0093537_1193715.jpg2週間ほど前 どうにも鰻が食べたくなって どこか良いお店がなかったか・・・と記憶をたどり

向ケ丘遊園駅北口商店街に 随分昔に立ち寄った店を思い出した。

暑い日だった。 人通りのほとんどない商店街を どこだっけ~ とキョロキョロ。

何でもないたたずまい 大衆食堂かとも思えるその店「登喜和」

「そうだこの店だ 随分古ぼけ(うらぶれたと言ってよい)たなぁ~ こんなんだっけ」

そう思いながら引き戸を入ると 1時頃なのに店内にお客はだれもいない。

がらんとした店内 さてどこに座ろうかと迷っていると

かっぽう着のおばちゃんが「いらっしゃいませ こちらにどうぞ~ ここが涼しいから・・・」

「ごめん 冷房の当らないところがいいんだ」

「じゃあ こっちだね どうぞ~」

メニューを見ると 今時の鰻屋さんとしてはどれも安価だった。

ちょっとホッとして うな重とうな丼と迷う。

「決まりましたか?」

「ああ うな丼ください」

なんとなく口に出た。

明らかに今注文した鰻を焼いている香りに満足しながら お茶をすすり店内の飾りものをあれこれ見る。

店は 湿っぽく 繁盛してる様子はなかった。

鰻は 柔らかすぎず 皮の焼けた香ばしさもあって たれはあまり他で味わったことのない辛めな感じ

満足だった。

そして今日 今度はお重を頼んでみようと やはり暑い昼下がりお店に向かった。

「あれ? この辺だったよな~」

鰻ののぼり旗がなかったのだ。 蕎麦屋さんまで行って振りかえると シャッターの上に「登喜和」とある。

「休みか~ ついてないなぁ~」とシャッターの貼り紙を何気に見ると

「当分の間休業します」 の一言が書かれていた。

何ともさびしい気持ちで となりの蕎麦屋に入った。(その蕎麦屋もなかなかでした)

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近くでは 気に入った鰻屋が2軒あった。

両方とも 屋号を忘れたが その両方ともに今は無い。

1軒は 登戸橋の東京側 多摩川の堤防沿いにちょっと入ったところにあった。(35年ほど前)

おじいさんとおばあさんの二人で営む小さな鰻屋さん。

いつ行っても 他のお客に出会ったことがなかった。

が 実に美味しい鰻を食べさせてくれた。

私が名古屋出身だと言うと わざわざ鰻を裂き 生(蒸さないで)を焼いてくれた。

その店がなくなって しばらく後

よく行ったもう1軒は 新百合ヶ丘。(25年ほど前)

これも小さな店だったが 主人は私より若い人だった。

やはり 蒸さないで生を焼いてくれた。

土日に行くと怒った。

「土日はね 前日に仕込んだものしかないんだ。 他の日に来てよ~」だった。

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仕事場が麹町だったので よく行ったのは「秋本」

麹町の鰻というと 人は決まって「丹波屋」(今は無い)と言ったが

私は「丹波屋」には1度しか行っていない。

私は 誰がなんと言おうと「秋本」だった。

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三軒茶屋でぶらり見つけたのが「花菱」

やはり路地の小さな店だが 当時(20年ほど前)おばあさん姉妹がやっていて

姉おばあさんが 団扇をパタパタさせ鰻を焼く姿がなんともかわいかった。

やはり 私には蒸さない生を焼いてくれた。

今は 息子さんの代になって 大変な有名店になっているようだ。

息子さんの代になってからは 2度しか立ち寄っていない(混んでて入れなことが多かった)

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結構お世話になったのは

珈琲屋でいえばドトール 鰻の「登亭」

新橋店と新宿店

私は ここの「鯉こく」が食べたくて 結構利用した。

新宿店では 隠居老人がネクタイ締めて 独り黙々と食べる姿をよく見かけて

なんだかその光景を見るのが 寂しくもあり かわいくもありだったが

今 私が独りで行けば ネクタイこそしていないがその風景になる。 (だから 最近は行かない)

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私の父が住んでいるのは 名古屋郊外・江南というところ

昔は 機織り工場が多くあり 町中女工さんであふれたと聞く。

伊勢湾台風以後 東名・小牧インターが近いこともあって工業団地となったところだ。

私の父も その関係で会社・自宅をその地に移した。

その土地は 不思議に美味しいものが多く 様々な老舗も多い。

私が帰郷(私の生まれ育った所ではないので帰郷という感じではないが)すると

必ず行く 鰻屋がある。

それも畑の広がる街道筋に 大きな構えの店だ。

「ひつまぶし備後屋」

駐車場には 名古屋ナンバーを始め 岐阜・三重・三河など随分遠くからの車も多い。

親に会うではなく その鰻を食べに行きたいくらいで

息子たちも 時々思い出したように「あの鰻食べたいなぁ~」と言う。

この畑の中の店が本店で

最近知ったのだが 銀座マロニエを始め東京にも何軒か支店を出しているようだ。

本店と同じ味で出しているかどうか 一度覗いてみようと思っている。

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高価で美味しいは当たり前
(麹町・秋本はそれなりにちょっと高価だが その価値あり)

リーズナブルな鰻を求めて また ぶらぶらしてみようと思うのだが

ぶらぶらにも時間と金がかかる。

それなりに鼻を効かせて入るにしても 気に入る店は10軒に1軒だろうから ・・・・。

そんな体力は もうなくなった。
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by jam909jam | 2012-09-08 04:51 | ◆独り言
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