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音楽はいいね John Coltrane/Ballads(1962)

新宿・アルタの裏の細い路地。
レストラン・アカシアとジャズ・バーのアカシアがあった。
ロールキャベツで有名だったレストランはご主人 猫のいる細長いカウンターのジャズバーは奥さんが・・・。
そして バーのカウンター後ろに小窓があって レストランと繋がっていた。
おじちゃん おばちゃんと呼んでいたが 当時すでに二人とも結構な年配だった。(1963年頃)
バーに顔を出すと
「コーラね」
お酒を飲まない私に おばちゃんがつっけんどんに言い 
「何かかける?」ネコを抱きながら これまた ぶっきらぼうに言う。
「何でもいいよ おばちゃんの聴きたいので・・・」下手なリクエストをすると叱られそうで そう言うしかなかった。
しばらくすると「コーヒー淹れてあげようか?」
「食べる?」と よくチョコレートやバナナ 季節によってはミカンやリンゴや柿を出してくれた。

「お腹すいた~」と言うと
「ロールキャベツ頼む?」
カウンターの後ろの小窓から出てきた。
たまに「隣で食べといで~!」だったが あれは何だったのか?
・・・ 懐かしい。。。
(レストランは今もあり ロールキャベツも健在とのこと)
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当時 クラシックの「名曲喫茶」シャンソンの「シャンソン喫茶」ジャズの「ジャズ喫茶」などレコードを聴かせる店が多かったのは その背景にレコードそのものが高価だったと言うことがある。もちろん再生機器も高価だった。(1960年初期 コーヒーが¥70 アパートが1畳約¥1,000 学生の親からの仕送りが¥12,000~15,000位 LP輸入盤¥3,000~3,800位だった)
音の良し悪しを問わなければ You Tubeでほとんど聴くことができる現代は パラダイスだ。

コルトレーンをよく聴いたのは
BARアカシアの2階にあったジャズ喫茶「DIG」
よくリクエストされたのはアルバム「Ole」だったように記憶する。
私は この盤「バラード」が好きだった。

この盤には 多くの思い出がある。
若い頃 ぼんやり何も話さないで女の子と夜を過ごす際には ほとんどこれが私の定番だった。
キャッチコピーを考える時 行き詰まると 決まってこれをかけた。
夜中の高速道路を 独り走る時も これだった。
独り 由比ガ浜や佐島マリーナに走り ぼんやり海を眺め 船の明かりを見ながら聴くのもこれ。
ぬるいお湯につかり ゆっくり身体を休める時も 扉を開け放し 大音量でこれ。
子どもを寝かせるお休み音楽にも かけることが多かった。

CD時代になってから 当然のように買い求めたが
もちろん A・B面もなく LPにはない付録の曲も入って 2枚組になっていた。
LPの曲構成も好きだったので 聴くCDには付録曲などを入れていない。
もう 以前ほどそんなに思い入れもないが なんとなくいつも車に積んでいる。
ちょっと疲れた時など 青山・絵画館前の銀杏並木通りに車を止め シートを倒して聴くこともあり
夜 柿生の「ふるさと村」に車を走らせ 街灯に照らされる木々をぼんやり眺めながら聴くこともある。

自身を眺め いろいろに思いを馳せ 身体を休める ・・・ そんなCDになっている。

by jam909jam | 2016-01-04 03:32 | ◆独り言
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